「さあ、その小さな羽ばたきで、僕に嵐をみせてくれ!」

未練を残し事故死した黒澤ひかげ。
次に目を覚ましたそこは、「鳥籠街」という死者の街にある秘宝館、「揚羽堂」。
その秘宝館の主人である少年・くろとの契約により現世に蘇ることになったひかげだったが――……?


「ぼくたちは、終わった世界から始まりを探して旅をした」

天変地異や原因不明の流行り病で、世界の人口は隆盛期から半数にまで減少していた。
とある小さな集落に住む少年・ナギサは、「廃墟に現れる幽霊少女」の噂を聞き、
とある望みをかけて、彼女に会いに行く決意をする――……。


「それって……天国か、あるいは地獄とかですか? 大丈夫ですよ、その二つは慌てなくてもいずれ行けます」

自殺を決意し、樹海の中に入り込んだひばりの前に現れたのは、古びた一軒の住宅と外国人風の一人の少年。
訳も分からぬまま「少年荘」と呼ばれるその住宅に住むことになったひばりと、少し変わった三人の住人達。
彼らがここで下さなければいけない、ひとつの「決断」とは……。


「雪を見たらさ、ぼくのこと思い出してよね。雪を見て、変なこと言ってるやつがいたなあ、ってだけでいいからさ」

街外れにある森のどこかに、地図には載っていない湖がある。
その湖には“ヌシ”が棲んでいて、辿り着いた者を一飲みにしてしまうという――……。